昔語り-第7幕 終わりそして、始まり

それからは、クランと同盟のために
すべてを捧げる毎日だった
役に立てるように、LV上げにも励んだ
望んだとおり、茄子はずっと敵で
彼女もずっとその中にいた。

しばらくして、茄子は大地の歌と名前を変え
旗も変わってしまった。
BS系の一員として、敵として戦いながらも
旗を見るたびに、心の深いところで
甘酸っぱいような、切なさを
ずっと感じてきたけれど
もう、私の愛した茄子は、この世界から完全に消えてしまうんだな。
永遠にさようなら、私の過去、大好きだった茄子。

幸福での生活は1年ぐらいだった

れつがのリアル事情で、幸福論は解散した
別れは淋しかったけど、納得もしていた。
また、このアデンの地で、いつか会おう
最高の私のプリだった
呼ばれれば、いつでも馳せ参じるよ。

その後もBS系で活動し続けたが
BSの活動休止をもって、BSを離れた。
48だったLVは63になっていた
トップバインダーには到底追いつけなかったけど
それなりに役に立つLVになっていた
昔受けた恩義に報いたくて、これまでやってきた。
でも、もうすでに幸福論はなく
いまはもう、BSもない。

いまはもう、彼女に特別な思いはない
流れる時がすべてを清めて忘却の彼方へ流していった
でも、彼女のした行為は、今でも決して認められない
たぶんこれからもずっと。

もう1度、昔に戻ろう。
誰かのためでなく、やりたかったことを
楽しかった日々を、もう一度取り戻そう。
小さなクランから始めよう
茄子で走った頃のように。
少しずつ強くなろう
いつかBSを倒すんだと、話したあの頃のように。
もう、"誰か"によって信念を曲げられて
泣くことなどないように。
大切に大切に育てよう。
もう一度、あの日々を取りもどせるなんて
なんて素晴らしいんだろう。
人は昔を思い出で語るけど
私はもう1度、昔をやり直すんだ。
もう、この胸に、甘酸っぱい切ない想いが
あふれる日々がないように祈って。